棺姫のチャイカ

2014年10月期から、アニメ第二期放送

榊一郎氏については以上として、ここから先は現在彼が現在も刊行しており、そして映像作品としても放送されている作品について話をしていこう。彼がデビューしてからその直後に出した作品でもいいのだが、ここはあえてここ数年刊行されて、さらに昨年から今年度にかけてアニメ化がされている者に焦点を当ててみよう。まず始めに紹介するのは『棺姫のチャイカ』というもので、原作シリーズには2010年から刊行されており、その後2014年4月からアニメ作品が放送されており、そして10月からはその続きとなる第二期の放送が始まる。

見ている人もいると思う、そして筆者的に一言で言うならこの作品は先に紹介したストレイト・ジャケットよりも旧い時代を世界観としたものとなっている。ではまずこちらの作品がどのような内容になっているのかを、説明していこう。

物語のあらすじとして

棺姫のチャイカについてだが、最初は簡単に物語のあらすじから話していこう。

ストーリー

大陸暦1604年、戦乱の世真っ只中として混沌とした時代を迎えていたフェルビスト大陸において、かつてその圧倒的なまでの軍事力を持ってして『禁断皇帝』などといった悪辣した異名を持っていた『アルトゥール・ガズ』皇帝が、巨大な魔法帝国である『ガズ帝国』を何百年と統治していた。そんなガズ帝国こそ戦乱の世を生み出している諸悪の根源として見られるようになり、ガズ皇帝を討伐するために各地に存在している主要六カ国が同盟を結んだことで、大軍を用いて帝国への進撃を開始する。この攻撃勢の先陣を切ったのが、後に八英雄として後世に語り継がれる男女8人が激闘の末に、ガズ皇帝を内滅ぼすことに成功した。

皇帝を失ったことで帝国は滅亡し、そして最後には遺体となったガズ帝国はその全身をバラバラに、計8つに分断して英雄達それぞれで管理することとなった。そうして長く続いた戦国時代は終焉を迎えることとなり、世界は平穏な日々を取り戻すこととなる。

そうした中、平和が訪れた中で自らの生きる意味を見失ってしまった少年『トール・アキュラ』は、戦時下において『乱破師(サバター)』として裏の仕事を請け負っていたが、戦が終わりを告げると共に乱破師は不要の存在として扱われるようになってしまった。己が存在意義を見失ってしまったトールは怠惰な生活を送ることとなり、そうした生活態度から義妹である『アカリ・アキュラ』に叱咤される日々を過ごしていた。

そんなある時、山の中へ食料を探しに出かけたトールは山中において背丈よりもでかい棺を担ぎ、銀髪の髪に紫の瞳をしている少女『チャイカ・トラバント』と出会うことになる。その出会いをきっかけにして、トールはチャイカが旅をしている目的をしていると依頼を請け負う形で彼女と共に行動しようとする。またそんな兄を丁寧に見送ることはせずに自身の仕事だけを追及してもせず、義妹であるアカリも共についていくこととなった。

この瞬間トール・チャイカ、そしてアカリの三人はチャイカの目的を達成するためのたびが始まるが、コレが後に世界の存在を揺るがしねない展開を招くことになるとは、夢にも思わなかった。

作家講座

ストレイト・ジャケットと比べて

榊氏が原作としているライトノベルとして2010年から刊行され、現在もシリーズは継続している。そんな棺姫のチャイカについてだが、その世界観は先のストレイト・ジャケットと比べたらそこまで、ダークな世界観となっているわけではない。ただ一部でグロテスク、もしくはかなりシリアスな内容を採用しているのはさすが榊氏の作風といったところだ。こちらの作品が刊行を始めた頃こそ筆者はまだ存在をそこまで知っているわけではなかったが、書店員として勤務していた時期には既に刊行されていたが、それでも勤務していた時期を通して非常に売れ行きが同レーベルから発売されているものと比べた場合には、好調な売上を記録していたという印象を持っている。

ストレイト・ジャケットにおいては卓越した能力を有している主人公が活躍する話となっているが、今作における主人公は優秀ながら乱破師としてはあまり適していない性格をしていないとまで言われ、さらに戦火が下火と化してしまったために、自分達の生活はおろか存在までも否定されるような状況に陥ってしまったために、無気力な生活を送り続けているという。ストレイト・ジャケットの主人公も無資格ながら優秀な戦術魔法士として活動している反面、やる気のない性格をしていた。

ただ両作品ともの共通点として挙げられているのは、主人公が何気に強いところだ。またこの棺姫のチャイカにしてもストレイト・ジャケットほどではないが、グロテスクな描写が用いられている場面が多いこともあって、作者の得意分野を見事に披露している。

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