個性豊かな登場人物

薄汚れた世界の中で、人間らしく息づく登場人物たち

世界観だけ見ればどうしようもないほど、格差としてもそうだが、反社会的な行動が頻繁にとられているストレイト・ジャケットだが、その主人公たる『レイオット・スタインバーグ』を始めとした主要人物たちについてはどうなのかだ。魔法士として葛藤、また自身の出自における悩みと苦悩、そして自分という存在そのものに対して抱き続けている絶望という感情、そういった感情が錯綜する中でとりわけ目立っているのは、登場人物がこの表層的な平和で構成されたどす黒い世界で懸命に、もがきながらも人間らしく生きている様を垣間見ることが出来るようになっている。この世界で生きていながらも、奇跡のような、そして憧れといっても過言ではない理想的な人間関係を築き上げている様を見る事が出来る。

それは現実において誰もが望んでいるともいえる、非常に幸運な世界でもある。

主人公達の成長と変化を楽しむ

さて、この世界の中心人物とも言える登場人物たちについて少し話をしながら、考察を入れて行こうと思う。主要人物を中心に取り上げつつ、簡潔に説明して行こうと思うのでかいつまんで進めていこう。

登場人物一覧

レイオット・スタインバーグ
主人公で、無資格の戦術魔法士として野良をしている。ひょんなことからある事件にかかわることになり、頻発している魔族化事件に関与して行く中、自身の因縁ともけりをつけるため、それまでの惰性な生き方とは違った正義をかざして戦いを繰り広げていく。
カペルテータ・フェルナンデス
魔族と人間の間に生まれた少女で、CSA(先天性魔法中毒患者)である。とあるきっかけからレイオットと共に行動をしており、彼について物語の中核に深く関わることになる。立ち寄った街で築いた周囲の環境により、幼少期に受けた迫害のような差別で感情を失っていたが、徐々に人間らしい年相応の少女としての意識が芽生えつつある。
ネリン・シモンズ
魔法を管理する労務省魔法管理局二級監察官の女性で、若干20代で難関な監察官の試験を突破した女性。レイオットとカペルテータとはある事件から魔族討伐を依頼したことで、臨時にレイオット専属の担当官として共に行動することとなる。
アルフレッド・スタインウェイン
レイオットと因縁を持っている隻眼の無資格魔法士。かつてはレイオットの事を兄弟のように見ていたが、彼が人間として這い上がろうとしている姿を見て絶望を覚え、激しく憎悪することになりやがて殺害しようと思うようになるまで狂気に駆り立てられてしまう。

大体全巻を通してみればこの4人を中心とした話となっている。他にも様々な登場人物が存在しているが、そちらについては是非とも原作を読んでいただきたい。さて、この4人はともかく主要人物となる三人についてはここからは焦点を当てていこう。

作家講座

カペルテータの機微に注目

この作品においてギャグやその他、今時で言うところの萌えやラブコメといった要素が皆無だ。終始魔族とのバトルが展開され、そうした世の中に翻弄される人々の様子が見られる。破滅的とも取れるような世界の中で、レイオットやカペルテータの世界についてはその例外中の例外とも言える、奇跡のような空間を形成していた。この中でも特に変化の対象として見てほしいのがレイオットと共に行動している、カペルテータの変化と成長についてだ。

物語冒頭時こそ、まるで人形のような表情もなく、感情の抑揚も感じられないような少女であったが、物語が終盤へと近づいていく中で人間として大きな変化を見せることになる。半魔族、人間の女性が魔族と何かしら逢瀬を結んでしまうことで生まれてくるが、人々からすれば魔族に変わりはなく排他的な扱いを世間から受けていた。それは周囲から与えられる誹謗中傷だけでなく、社会からも生活する上で厳しい制約を課されてしまうなど、人間として扱われないことを意味している。

人としての尊厳などなく、憐れみや同情もない中でひたすらに虐げられるだけの存在である半魔族、カペルテータという少女もまた辛くそして苦しい現実の中で生活していたためか、感情と呼べる物が全て失われてしまった。そうしていつその命を失っても良い状況の中、レイオットと係わり合いを持つことになり、その関係から一人で生きていた彼女を引き取ってレイオットは共に行動して行くこととなる。そこには意味はなく、ただしなければならないといった当たり前の感情だけが有った。

しかしそれだけで彼女は救われた、確かに間接的に忌み嫌われる対象であるのは変わりないが、物語が始まる序章から終盤にかけて彼女が非常な暴力や中傷を受けるようなシーンが存在していない。どうしてかというと、簡単なことでレイオットがそんな彼女を守っているからだ。だからこそカペルテータは安心して生活して行くことが出来る。またそんなカペルテータと共に行動しているレイオットにも少なからず影響を与えている。

またカペルテータを支えているのはレイオットだけではなく、ネリンを始めとした人々から自分が半魔族というにも関わらず、自然に接してくれる人達の存在があったからだ。自分のような異端の存在を受け入れてくれているといったこと、そして自分を守ってくれている人々の存在によって人間の温かみに当てられたカペルテータは物語の進行共に、劇的な変化こそないものの僅かずつではあるが、感情を呼び起こしていき、人間だった頃を思い出していく様を見ることが出来る。

このカペルテータの過去については作中においても人気のエピソードとなっており、またそんな彼女のことを支えるレイオットとの微妙な関係や、その他脇を固める様々な人物も出てくるので、そうしたところにも注目しながら読み進めると、感情移入がしやすいだろう。

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