作品のあらすじについて

ダークな世界観に満ち溢れている

ダーク世界観となっているストレイト・ジャケットに関してだけいうなら、ライトノベルとしての分類で考えるならオタクに対しての万能作品、とは言い切れない作品である事は認めるとしても、実際に原作についてだけ言うなら見事なまでに話の筋がしっかりと通されているとして評価されている。そんな中で映像化されたもされた当作品のあらすじについて、ここではそんなストレイト・ジャケットののいい所について話をしていこう。

中世の魔女狩りを連想させるほど、グロテスクな世界観

あらすじを語る前に、どうしてストレイト・ジャケットが映像化作品としてアニメとなったにも関わらず、テレビ放送シリーズとして発表されなかったのか、疑問に感じた人もいるだろう。ただそれも原作を知っている人に限っては、それは確かに出来ないだろうと逆に納得してしまった人もいるはずだ。その理由には、とにかく作中でグロテスクな表現が散見されているためである。簡単に言うと人の臓物は当然として出てくるなど、到底地上波の放送として流してしまえば大問題になってしまう作品だからだ。昨今、テレビ放送作品ではかつては表現できたものも世情と影響力を鑑みて、選ばなければならない風潮が出ているため、その状況を看過できなくなっているいわゆるテレビがつまらなくなっているという所にも繋がっていくわけだが、それはアニメ作品においてもそうだ。特に人の四肢は切断されたり、人体を引き裂かれるといったショッキングな内容は放送することが躊躇われている。それでも中にはある意味挑戦的ともいえる、堂々とグロテスクさを出したものも発表されていたりする。

そういうことを考えればストレイト・ジャケットは軽いほうだ、最近の作品で特にそうした描写が強いと感じたのは筆者的には『BLOOD-C』、『東京喰種トーキョーグール』といったものはもはや規制どころのレベルではない描写が繰り広げられていた。当然だが、そうした映像は暈されたりするなどして隠されているわけだが、話題をさらうという意味では勝利だろう。また地上波放送ではない、特定の購入層が限定されると判断できるOAD作品だからこそ、グロテスクな表現を思う存分出来るのも強みではある。

そんなダークな世界観が繰り広げられているこのストレイト・ジャケットだが、一言で言うなら中世ヨーロッパにおけるある事象に似た内容となっている。まずは簡単にこのストレイトジャケットの世界観について取り上げてみる。

魔法が当たり前のように存在している世界、その力を行使できる人々は非常に豊かな暮らしをしていた。しかしその反面、魔法を使う人間は呪詛と呼ばれる邪気に当てられてしまい、完全に汚染されてしまうと魔族になってしまう。魔族となった物は人間を捕食する立場になるが、もはや人々の暮らしから魔法を切り離すことは出来なくなってしまった。魔族化した人間に対処するために、魔族を狩る『戦術魔法士』という者達がいた。彼らもまた魔法を行使して魔族を狩る反面、自らも魔族となる危険性を伴いながら、日々任務についていた。そんな魔法士の中、無資格ながら超一流の腕を持っている凄腕魔法士である『レイオット・スタインバーグ』という男性がいた。この物語は、そんな彼が折りなすハードボイルドストーリーとなっている。

大体のあらましとしてはこのようなところだ。魔法という存在が日常生活に応用されるようになったことで、人々の暮らしはより豊かになった。ただその反面魔族化してしまうという恐れもあるが、その力を今更手放す事は出来ない中、考えられたのが同じく魔法を行使する人間による殲滅部隊の存在だ。主人公はその魔法士として描かれているわけだが、こうした状況は現実における史実の中で語られているものに酷似している。

中世ヨーロッパの時代、その頃は魔術などのオカルトで世間が賑わっていた。その象徴的な存在として崇められていた『ジャンヌ・ダルク』を始めとした、神の啓示を受けた存在である。彼女以外にも人ならざる力を持っているとされた少女の存在によって、人々は畏怖をもってして敬意の対象となる。しかし同時に人ではない力を持っているからこそ恐れ、恐怖の対象として次第に見られるようになっていった。やがて人々はそうした力を持っている者達を社会の異端として片っぱなしに処刑していった。その数は、コレまでの歴史として数えても何百万人という女性が死を迎えている。

作家講座

魔女狩りと何処が似ているのか

ではそんな魔女狩りとストレイト・ジャケットは何が似ているのかというと、『誰もが持っていない力を持っている者への差別意識』、といったところにある。ストレイト・ジャケットの世界で魔法は誰もが行使できるモノではない、そしてその力を使用することが出来る人々は魔族化に見合った非常に高額な報酬を受け取ることが出来る。また魔法を使用することが出来る人間の家族もまた、その恩恵を受けることが出来ることから、憧れの対象になることもある。しかしその一方で、もし魔法士が魔族化してしまったとしたらその家族に対する反感は凄まじいものだ。それこそ現実の魔女狩りと酷似しているような事態になってしまう。ストレイト・ジャケット原作において、書籍紹介欄にこのような内容だと分かりやすく説明している。

ふと、壁に書かれた文字が目に入ってくる。『化け物屋敷』・『クソ食って死ね』・『責任を取れ』、書きなぐられた無数の言葉、汚物をぶつけたらしい後、それに何か硬いモノで殴った傷、つい先日まで美しく滑らかだった家の壁を、間接的な暴力がほぼ隙間なく覆っていた。ほんの数日前まで、確かに存在していたはずの幸福の場所、自分たち家族の暮らしていた家。

コレは中世の魔女狩りにおいてみられるかどうか分からない点だが、作中において魔法を使える裕福層に対しての嫉妬から来る迫害を助長していた。魔族化した人間は直面したら殺されてしまうため、その憤りを家族へと向ける、化物の家族なんだからと忌み嫌ってしまう理不尽さ、コレは中世だけではなく現代にも見られるところだ。

こうした世界観を取り入れているだけで、この作品がいかにライトノベルと呼ぶには少々重過ぎる内容なのか、というのも理解してもらえるだろう。ただこうした世界観が今作品の魅力でもあり、見所でもある。

本、読んでる?
ライトノベルの作家になろう!
北与野の賃貸情報はすまいの日建住器(有)は物件紹介数ダントツ?1!さいたま新都心 賃貸のお部屋をお探しなら是非ご利用ください!